最適化タイピング|特殊運指(応用打ち)

標準通りに打つ「標準運指」に対して、あえて、標準通りに打たない「特殊運指」があります。「最適化タイピング」とも呼ばれます。上級者が使用する技のひとつです。応用的な打ち方なので「応用打ち」という表現でも良いと思います。

この「特殊運指」は、人それぞれ違うので、種類も豊富で全部説明するのは、難しいですが、いくつか代表的なものを紹介致します。

例えば、「−(ハイフン)」は、標準運指では、右手小指が担当ですが、これを右手薬指や、右手中指で打つ人がいます。これは、「標準運指」ではないので、「特殊運指」ということになります。それでは、なぜ標準通りに打たないのでしょうか?

これには理由があります。例の「−(ハイフン)」の場合だと、標準運指では小指が担当になっています。しかし、小指というのはとても扱いにくい指です。これを打ちやすい指で打つことで、より高速に打つことができるからです。

標準運指は、とても素晴らしいタイピング法です。しかし、完璧ではないのです。この完璧ではない部分を特殊運指で補うのです。

よく用いられる特殊運指として、「で」の打ち方があります。この「で」を打つ場合、「D」「E」と打つので、標準運指では、[左中][左中]となります。同じ指を続けて使用するのは、大変ですので、[左人][左中]と打ちます。そうすることで、より高速に打つことが可能です。

特殊運指とは、標準運指では打ちにくい指だったり、同じ指の連続になったりと、速度低下になってしまう部分を違う指を用いて、速度低下を回避する打ち方です。